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- 畑もやりたいんだけど、実際にはどのくらいの広さの土地が必要なの?
いつも思うのですが、家庭菜園をするのに100坪もの土地が必要だと想像する方が意外と多いことに驚きます。
そんなに作ってもきっと食べ切れませんよ。
素人がつくった野菜では売ってもそう簡単に利益は出ませんし、せいぜい親戚縁者に送って食べてもらうのが関の山です。
そして、一度送ればまた来年も。いつの間にやら、田舎暮らしの楽しみが義務に苦痛になってくる。
宅配便の送料もバカにはなりません。
これでは愚の骨頂スパイラルです。自家用の野菜だけなら10坪で十分。
多種類を栽培するとしても20~30坪もあれば十分です。
住宅24坪に駐車スペース・果樹を数種類2~3本ずつ・玄関や縁側の前などに花壇、そして菜園。
これだけのものに必要なスペースは約150坪あれば確保できます。
この辺を参考に土地面積の過不足を足し引きするとよいでしょう。
- 田舎暮らしのための予算があまりないんだけど...。
夢の実現には資金が必要。
でも、そんなに沢山はいりません。
地域や物件により価格は様々です。
おおむね、中古住宅の場合には800~1500万円程度が標準的な総予算でしょう。
これには土地・建物・リフォーム代などを含みます。
土地だけであれば、坪単価にして数千円から数万円まで。
これも当然、地域差があります。
ご自分でリフォームをする方の場合には300万円くらいでも入手可能です。
希望の物件との出会いは恋愛と似ています。
まずは、この”田舎暮し情報館”で理想の物件を時間をかけてじっくりとさがしてみてください。
- 田舎って部外者を嫌いますよね。だから、村八分もあるんでしょ?
わっはっはっは(笑)!失礼…。ずいぶん昔のことを話題にしますね。
今はそんなことはありませんよ。
少子高齢化が急速に進み、ただでさえ過疎化状態なんです。
万が一、村八分にして村の行事に参加できない人でもつくってしまったらかえって地域の存続が危うくなります。
個々人の価値観は別にして、少なくとも現代の地方事情を踏まえれば、村八分をする余裕なんてないはずなんです。
- 貸家はないのですか?
この質問もおもに都市部に住む、田舎暮らし活動(田舎活=いなかつ)初心者の方から多い質問です。
結論から言えば貸家はあまりありません。
基本的に「借りたい」という方は一時の住居(仮暮らし)としてお考えな訳です。
田舎の方はいついなくなるかもわからない方が隣に引っ越してくることをあまり歓迎しません。
そのようなリアルな現地事情を知っている以上、私たちもお世話しにくいのです。
しかしながら、これだけ多様な価値観が尊重される現代ですから、皆無という訳でもありません。
まだまだ少数派ではありますが、時折この辺の諸事情に理解のある大家さんに恵まれることもありますので気長にお待ちください。
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いかがですか?
すこしでもあなたの田舎暮らしに関する疑問・質問の解決の糸口になったでしょうか?
なんとなく「これならわたしにも田舎暮らしができそうだ!」とお感じいただければ幸いです。
最後に、これまでに私たちが実際に経験した「いくらなんでもそれはムリ!」という無理難題の実例集を教えちゃいます。
田舎暮らし活動(田舎活=いなかつ)の反面教師としてご参考ください(笑)。
- 雑木林に囲まれた眺めのよい場所をさがして!
…。よく考えてみてください。
基本的にこれって矛盾していますよね。
この要求には本当にビックリしました。
きっと、この方のイメージのなかでは雑木林のなかはうっそうとしていて周りの景色なんて見えないというリアリティが欠如しているんですね。
いくら夢だからといっても、こういう実現不可能なことを要求されても困ります。
まずは現実的な視点から田舎暮らしをとらえてみる必要がありますね。
- 集落を見下ろすような景色のいいところで静かに暮らしたい。
一見するとごく普通のまっとうなことをご希望されているようですが、実際にはこの種のご希望にも困惑します。
そのような景色のいいところはたしかに日当たりもいいですが、反面、風当たりもまた強いのです。
風の強い日ははっきり言って最悪です。その物件が風道にあたる物件なのかどうかということは地元の方に聞く以外に確実な術がありません。
- 田舎の物件なんてみんな安いんでしょ。300万円くらいの広告をよく見かけるよ。○○県で300万円の物件、さがしてよ。さがせば、きっとあるんでしょ!
最後に極端な例をひとつ。
これはいくらなんでも乱暴すぎます。
第一に「地域差」ということにお気づきでないご様子です。
第二に実売価格が安価でもその後に多額の補修費がかかることが多々あります。
この時点でめぼしい物件を一生懸命さがしてきた私たちをサギ呼ばわりされたこともあります(泣)。
基本的に誠意のある不動産業者様は物件情報のなかに予想される補修費の概算を事前情報として提供しているのが常です。
消耗品を購入する感覚で目立つ箇所に書かれた表面的な価格だけで判断しないで欲しいのです。
物件価格のほかに登記費用や手数料、引っ越し代など諸費用がかかるということをも不動産取引の常識として知っておいていただきたい最低限の知識です。
ただし、なかにはたしかに300万円だけで購入して、あとは自分で補修する材料費だけをかけて住んでいるという方もおります。
また、同様のケースで最終的にプラス200万円の補修費をかけた方もいます。なかには、立派な柱を持った古民家にプラス500万円をかけた方もいらっしゃいます。
上記のようなケースはムリだとしても、具体的かつ現実的な要求であれば、あなたが求める物件はきっとどこかであなたのことを待っています。
ですから、そのためにもほんの少し、現実と折り合うために積極的に妥協してください。
納得いくまでご家族と話し合い、私たちにご相談ください。
妥協するために妥協しない。
そのためにも、余裕があれば複数の候補地をそのつど見て回ることをオススメします。
田舎暮らし活動(田舎活=いなかつ)を真剣にお考えの方には我々も誠心誠意お答えする所存です。
そのための苦労をいとわないことを宣誓いたします。
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