地域特集 Vol2

 捨てる神あれば拾う神あり、東伊豆(笑)

首都圏近くに位置し、日帰り旅行で人気のある静岡県の東伊豆地方。海・山・温泉の揃う場所であり、人気があるのもうなずけます。そんな東伊豆地方で田舎暮らしや別荘をしてみたいと夢見る人も多いはず。それではまず東伊豆地方はどのような所なのかをみていきましょう。

海岸からすぐ山となるために平坦地は少なく、家を建てられるスペースがあまりありません。さらにはリゾート地で賑わっているため、お好みの田舎暮らしを行える家や別荘がなかなか見つからないのが現状です。

首都圏から近ければ近いほど人気は高く、海岸沿いに面している熱海市や伊東市、東伊豆町は特に人気があります。熱海市は全国的に有名な温泉地。温暖な気候で首都圏から近いために別荘としても人気があります。

伊東市も熱海市と並ぶ代表的な温泉地で東京から120km。天城連山を背後に相模灘が開けている風光明媚な国際観光都市として発展しています。温泉の他にも海水浴やサーフィン、スキューバーダイビングなどアウトドアスポーツの条件も整っています。また伊東市の44.7%が国立公園区域に指定されているというのですから、いかにこの町が自然を大切にしているのかがわかります。

東伊豆町は伊豆半島海岸の中央に位置しております。熱海市や伊東市と同様に温泉に恵まれ、金目鯛や伊勢海老などの海の幸。みかんやわさびなどの山の幸と食物に恵まれてるところです。また高齢化社会に備えた人と環境に優しい町づくりをモットーとしています。

海岸沿いから離れると、通称“中伊豆”と呼ばれる伊豆市の人気があります。海岸沿いとは一変し、山あいの静寂さがあります。大自然の大らかな景観に風情を感じる温泉地であり、交通が整っていることも魅力の一つです。また海はなくても川や滝があります。狩野川は修繕寺川や大見川の支流と合流する鮎釣りのメッカとして知られています。滝は川端康成『伊豆の踊り子』の舞台である河津七滝などの大小様々な滝に目を奪われます。

この様な恵まれた環境のもと、すぐに伊豆地方の物件は売れてしまいがちですが、長い間売出中の物件が多いことに注目してみましょう。なぜ、それほど長期売り出し中の物件が多いのでしょう。それには東伊豆地方特有の地形が関係しています。急な傾斜地に面していて、危険な箇所が多いのです。地学的に、伊豆半島は本州と北上してきたフィリピンプレートが衝突してできた断層地塊と言われています。地目でみると、東伊豆町では山林と原野が全体の68.8%をしめています。それに対して宅地は全体の3.5%しかありません。伊豆市では山林が全体の8割以上、宅地は2.7%しかありません。東伊豆地方ではいたるところで擁壁されている部分をよく目にします。

このように海・山・温泉をはじめ、釣りやハイキング、ダイビングなども満喫できる東伊豆ですが、その反面、崖崩れや土砂災害の危険をともなうエリアであることは否めません。しかし、こうした多少のリスクを承知のうえであれば、格安な物件がたくさんあることもまた事実。なかには営業を中止した旧温泉旅館や築年数の経過したシブめの古民家などが山ほど埋もれています。これらの物件をあなたのセンスでリフォームやリノベーションして、自分好みの田舎暮らし始めてみてはいかがでしょうか。何と言ってもこの地域。いたるところで自宅に温泉を引き込むことができるんです!マイホームにマイ温泉。プチぜいたくな田舎暮らしを東伊豆ではじめませんか。

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