4.田舎暮らしのメリット:
- ①豊かな自然の中で、心穏やかになれる。
- ②鮮度の高い食材で健康になれる
- ③暮らしまるごとのお付き合いがある。
①豊かな自然の中で、心穏やかになれる。
意図せず不思議な流れで移住した私ですが、田舎暮らしに当初抱いた思い通り「自然を近くに感じ、時間がゆったり流れる」ことで心が穏やかになり、都会ならではのストレスから解放されました。まさに「晴耕雨読」の生活を実践しています。自然の流れに身を委ねて暮らしていると、たくさん着ていた「不要な観念」を日々脱ぎ捨て、より軽やかな自分になれているように感じます。
②鮮度の高い食材で健康になれる。
夫が育てた自然栽培のお野菜・ご近所さんのお米・知り合いが捌いたこの地で育った鹿のお肉など、まさに「地産地消」がベースにあり、食糧自給率が非常に高く、新鮮なものを毎日食べています。そのためか、髪・肌・爪などの状態が以前より良くなりました。
肌に関しては食べ物のほか、お化粧をあまりしなくなったことや、眉間にシワを寄せる環境が減ったことも理由にありそうです。
子どもの頃からの悩みであった「腹痛持ち」も和らぎました。
③暮らしまるごとのお付き合いがある。
都会に比べ、家と家の距離は離れていますが、人と人の距離が近く「お顔の見えるお付き合い」ができます。「物々交換」が頻繁に行われ、皆で土地の恵みを分け合って暮らしています。また、この地域の文化や習慣を地元の方から教わる機会も多く、昔ながらの「技」を学べることも魅力の1つです。
個性豊かな若手の移住者(20〜40代)も多く、自営業者が多くを占めるため、平日・休日かかわらず交流の場が多くあることも魅力の1つです。(音楽、ダンス、ヨガ、クラフトの会ほか、お茶会も頻繁に行われます)
5.田舎暮らしのデメリット:
- ①自然とインフラへの順応
- ②仕事のチョイス
- ③お付き合いの工夫
①自然とインフラへの順応
冬は雪が多く、寒く厳しい。 雪下ろしも重労働 町のようにインフラが整っていないので、工夫しながら暮らすのは必須。都市ガスと下水道のシステムがない。
ガスの代わりに給湯システムは「灯油」を利用するため、冬季以外も灯油を切らすことはできません。自分の手で給湯器に灯油を補充するため、うっかりするとお風呂で冷水を浴びることになります。
下水は「浄化槽(微生物の働きなどを利用して汚水を浄化し、きれいな水にして放流するための施設)」を使用しているため、浄化槽内の微生物や自然に優しい原料のものを使うよう配慮しています。街に住んでいた頃より様々なシーンでリアルな環境問題を感じることが多いです。
また、比較的雪深い土地(市内の中心地との気温差は最大マイナス8℃ほど)のため、冬季の水道管凍結時には数日お風呂に入れない・洗濯できないなどの状況があるため、事前の準備や工夫が必要です。雪かきも重労働です。
②仕事のチョイス
移住者のうち、自営業・フリーランスの方が多くを占めていますが、もちろん地域内で働くとういうチョイスもあります。小売店・飲食店・生産業・介護関連ほか、働き先は地域内にあります。しかしやはり街中に比べて、そのチョイスの数が少ないのは事実です。
私個人の実感として街に住んでいた頃より娯楽への出費は減りましたが、車の維持費や燃料費はかかって来ます。
③お付き合いの工夫
メリット③のような良さがある反面、やはり「心地良い距離感」を自分の中で模索することは大切だと感じます。お世話になっている地域にはなるべく貢献したいですし、何かを一緒にやることは何にも変え難い温かな体験になります。ただ私の場合は、外に向かってのお付き合いの比重が大きくなると、当初求めた「自然を近くに感じ、ゆったり流れる時間」から離れてしまいます。この豊かな地域で共に暮らす大切な方それぞれと「心地よい距離感」を見つけ、擦り合わせることは何より大切だと感じます。これは街に暮らしている頃よりも、より色濃く感じるものです。只今実践中です。
京都の里山の冬は厳しい。
暖を取るには石油ストーブ、エアコン、電気ヒーターを使い分けている。
しかしながら、対局に、夏は涼しく、古民家は涼しく快適、夜の寝苦しさとは無縁。
コメントを残す