30代カップルの移住ストーリー 奥様談
![京都築150年の古民家暮らし: 梅の収獲](https://inakakurashi.jp/wp-content/uploads/e3f21af557fe4de39b796a1e0a55ccc4-600x450.jpg)
![京都 古民家暮らし: 9月 夫の冬野菜作付の準備中(背景の民家は別の方のもの)](https://inakakurashi.jp/wp-content/uploads/ffff39792c538f6f139b3cd4750773fd-600x450.jpeg)
高校・大学はアメリカで暮らした。
1.家族構成: 夫と私の二人(共に30代)
<移住前の仕事>
東京で百貨店の総合職 → エディトリアルデザイナー → 不動産会社の図面・リノベーション後のイメージ作成業 → フリーランス(グラフィックデザイン/エディトリアルデザイン)
京都で生まれ育ち、大学卒業後は東京で就職をしました。共通項はあるものの様々な職種や雇用形態を経験しながら「自分にあった働き方・暮らし方」を模索しました。より自分のペースで、好きな場所で働ける環境を目指してフリーランスになりました。現在は夫の農作物の加工・パッケージデザイン・出張八百屋などをしています。
2.移住に至ったきっかけ:
「自然を近くに感じ、ゆったり流れる時間を求めて」
2020年春、新型コロナウィルスの影響で3つ掛け持ちしていた全ての仕事を失いました。
これから軌道に乗せるはずの個人事業も行えなくなり、心身ともに疲れ切ったため、しばらくリトリートの時間を取ることに決めました。
2020年夏、リトリート先は友人が営む奈良県吉野山のゲストハウスでした。滞在期間は2週間。
自然豊かな山を散策したり、地の物を食べたり、その土地の文化を知りながら、そこに暮らす方々との交流を楽しみました。若手の移住者も多く、色々な生き方があることを知りました。自然の中をアクティブに散策し、その後はゲストハウスの窓越しに外の緑を眺めながら、のんびりお昼寝をする日々。ご近所の方からのいただきものや畑で採れたお野菜を使ったお料理は、毎食何よりのご馳走でした。
この生活の中で、移住者の方から「現状に悩みが多い時、思い切って環境を変えるのも良いよ」というアドバイスをいただきました。
この2週間で元気を取り戻し、「田舎暮らしって良いなあ」とぼんやり思いながら京都に戻った後、ほどなくして現在の夫と出会うことになったのです。
夫の住む場所は、京都市の中心地から車で1時間ほどの里山。比較的気軽な移動時間に反比例して、この里山は地域の93%を森林が占め、コンビニは1軒、夫の住まいである古民家から最寄りのスーパーまでは車で10分ほど。まわりに徒歩で行ける商店はなく、車がないと何かと不便がある場所です。
庭には鹿・タヌキ・キツネ・イタチ・蛇など様々な生き物が訪問してくれます。畑は柵が無いと鹿のサラダバー状態になります。外出時にぼんやりしていたらスマホのデータ容量がすごい勢いで減ることも。上水は通っていますが、下水システムは浄化槽です。もちろん都市ガスも通っていません。朝はご近所のニワトリの鳴き声で目覚めます。
東京の都会暮らしと対極にある暮らし方ですが、私はこの地をとても気に入り、2020年秋から約1年半の「半移住生活」を始めました。まさに「自然が近く、ゆったり時間の流れる」土地です。そして、2022年冬に入籍し、現在に至ります。
3. 今の家に決めた経緯
(以下、先に移住していた夫からの情報となります)
私より5年程先に移住していた夫は、借家をいくつか転々としながら生活していました。 そしてたまたま空家だった今の古民家に出会い購入することになりました。
この古民家には母家とは別棟に五右衛門風呂が現存し、トイレもその別棟内にあります。母家の状態は良く、昭和の時代に一部改修されたようで、居間は板間から畳に。土間の「おくどさん」は無くなっていたものの、台所の水場は昔のもののままな様子。この水場、タイルで出来ており、とても可愛らしく私もお気に入りです(当初お湯は出ませんでしたが)。
土間の横に「厩(うまや)」という農業に使っていた牛さんのお部屋も現存していました。
夫はこの古民家をリノベーションし、ゲストハウスとして運用することを決めました。リノベーション費用は一部、京都市の補助金を利用しました。
(現在、お風呂・トイレ・洗面台などは厩部分をリノベーションし、最新のものになっています)
2022年2月に入籍し、私が正式に「移住」したことをきっかけに現在はゲストハウスは休業し、住まいとしてこの古民家で暮らしています。
場所:京都市右京区京北
*物件情報:
物件購買価格X00万円/リノベーション金額130万円( 内 補助金額90万円 )
● 築年数・・・約150年
● 敷地内・・・母家、離れ(五右衛門風呂・厠)、納屋、味噌蔵、面積450㎡ 宅地
● 延べ床面積・・・116.10㎡(母家)
● 母家間取り・・・田の字造り(居間10畳/仏間6畳/座敷6畳/板の間約10畳/土間ほか)平屋の5DK
● バス・トイレ・・・元厩(うまや)部分にユニットバスとウォシュレット付きトイレを設置済
● 下水システム・・・浄化槽を設置(当初は汲取式)
● 給湯システム・・・灯油ボイラー
● ガス・・・なし(主にカセットコンロ使用。補助的にIHクッキングヒーターを使用)
畑は借りている。 水回り(トイレ、風呂)はリノベーション済み
![京都 築150年の田舎暮らし: 母屋 改修済みで即入居可能だったのが幸いした。](https://inakakurashi.jp/wp-content/uploads/1ef3ddeff6b0d1d2f8bdb1fb58087827-1.jpg)
![京都 築150年の古民家暮らし: 母屋の座敷 昭和に売り主が改修されて購入当時は住める状態でした。](https://inakakurashi.jp/wp-content/uploads/32edbee55639590bb00cc31ec84757f8-600x600.jpg)
![京都築150年の古民家暮らし: 母屋の縁側 庭を眺められます。](https://inakakurashi.jp/wp-content/uploads/1e3909976e35304c99480eb7d0e79a76-600x600.jpg)
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![京都で築150年の古民家暮らし:離れ 五右衛門風呂(現在不使用)](https://inakakurashi.jp/wp-content/uploads/8a1152b96c9fe57aa08ff55cfaea77b1-600x450.jpg)
![](https://inakakurashi.jp/wp-content/uploads/c9ffa057ddfd615aefb318c2c4beb327-2-600x450.jpg)
![](https://inakakurashi.jp/wp-content/uploads/44b3ef0157fc9543e5da8b7bf880f73f-600x450.jpg)
![京都 築150年の古民家暮らし: 納屋の外観](https://inakakurashi.jp/wp-content/uploads/f989b392e47554b5835a70963c97c20c.jpg)
![京都築150年の古民家暮らし: 敷地内の配置図](https://inakakurashi.jp/wp-content/uploads/haichizu-2-424x600.jpg)
![](https://inakakurashi.jp/wp-content/uploads/syuhenzu-600x424.jpg)
![京都の古民家暮らし: 庭の七面鳥達 パーマカルチャー的存在。](https://inakakurashi.jp/wp-content/uploads/308959653_617494003351271_455804019256827379_n-1-600x450.jpg)
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その2へ続く :京都築150年の古民家田舎暮らし~田舎暮らしのメリット・デメリットについて~
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