ログハウス入門

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♪ログハウス用語集~つくり、デザイン専門用語その1~♪

【ノッチ関連】
ノッチ[notch]
丸太組み構法において建物のコーナー等でログ材を互い違いに交差させるために噛み合わせの加工を施した部分のこと。マシンカットの発達やスカーフカットの採用により、さまざまなバリエーションが登場している。
スカーフ[scarf]
ログの乾燥・収縮によってノッチ部分に隙間ができるのを防ぐ狙いから、接合部分が平らになるようにカットされた面のこと。主にハンドカットのログハウスで用いられる技法で、仕上がりの見た目も美しくなる。
ラウンドノッチ[round notch]
最もシンプルなノッチでログ材の下部に丸太がすっぽり収まるよう半円状に切り込みを入れるもの。ログ材の乾燥・収縮に伴い隙間を生じやすいとされ、現在は伝統的なハンドカットより乾燥を経てマシンカットされた丸ログで採用されることが多くなっている。
サドルノッチ[saddle notch]
噛み合わせ部分にスカーフカットを入れ、台形=馬の鞍(サドル)のような形状に仕上げたノッチ。
ウエッジノッチ[Norwegian notch]
スカーフカットを噛み合わせ部分の上下に設けたサドルノッチの発展型。水分が多く含まれる辺材を大きく取り除くので乾燥による狂いが生じにくく横ずれにも強いノッチの造り方とされるが、削り取る部分が多い分、太いログ材を使うことが求められる。
ロックノッチ[locked notch]
サドル・ウエッジ・ラウンドノッチなど通常のノッチの内部にほぞを組むように面で重なる部分を設けたノッチ。梁や桁を納める際などはノッチの切り込みを深くしなければならず、強度を保つために材の芯の部分を残すような造りが考案された。
スクエアノッチ[square notch]
わが国の校倉建築で伝統的に使われてきた鎌欠き加工と同じで噛み合わせ部分の上下左右をかき取って四角く仕上げたノッチ。北欧諸国のログハウスで古くから用いられていたらしいが、マシンカットの角ログが登場してからはむしろそちらの方が代表的なノッチの形状として理解されている。
ポストノッチ[post notch]
横積みの丸太の上に柱を立てる際にホゾ部を用いて接合させるノッチ。
【参考】ハンドカットログハウスならではのデザイン技巧。写真左がアーチカット、右がフォーポイントサドルノッチ。ログエンドに施された曲線美が秀逸だ。



【デザイン関連】
アーチカット[arch cut]
ログ材の間仕切り壁をカットして造られたデザイン性が豊かな開口部。
カービング[carving]
おもに彫刻を施すことの意。おもに欧米のログハウスでは柱や壁に動植物をモチーフにした装飾が好んで取り入れられている。
ログエンド[log end]
ログ壁がノッチで交差して外部に飛び出した末端の部分のこと。1986年施行の「丸太組構法技術基準」においては、交差部から20cm以上突出させるよう定められている。このログエンドをそろえる上で、ハンドカットのログハウスにおいてはアーチカット同様、曲線のデザインを施して意匠性を持たせることが多い。外観デザインを印象づける重要な個性的要素ともなっている。

なお、以下の用語については種類と構造をご参照ください。

  • ハンドカット[hand cut]
  • マシンカット[machine cut]
  • ポスト&ビーム[post and beam]
  • ティンバーフレーム[timber frame]
  • キット[kit]

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