農業編-果樹栽培は海外での販売が狙い目

▲日本のフルーツは海外で評価が高い。

海外での評価が高い日本の高級フルーはネット販売も出来る!

りんご、イチゴ、ぶどう、梨、パイナップル…。日本列島は南北に長く中山間地域が多いため、寒冷地果樹から熱帯(亜熱帯)果樹まで、実に多様な果物の栽培ができる、まさにフルーツ王国です。

しかし、日本では若者を中心に「果物離れ」が年々進んでいます。その理由のひとつが「皮を剥いて食べるのが面倒だから」というのだから、なんとも情けないことです。

その反面、日本食ブームや、アジア諸国の経済発展に伴う富裕層の増加などが追い風となり、ここ数年、日本の果物が海外で注目されるようになっています。

厚生労働省によると、福岡産のブランドイチゴ「あまおう」の香港への輸出量は平成17年度が40トン、同18年度が52トン、同19年度が70トン、同20年度こそ65トンとやや落ちたもの、以降は、高い伸び率を記録しています。 引用元: 農林水産省 輸出・国際局

このほかメロン、梨、柿、ブドウ、モモといった高級フルーツが人気で、中東・オマーンでは、日本の果物は“食べるダイヤモンド”とたたえられているほどです。

田舎暮らしの経済基盤として果樹栽培を考えるなら、今後はこうした海外市場を視野に入れておくべきなのかもしれません。

ただし、果樹栽培は気候、土壌などの条件によって生育が大きく左右されます。また一度植えてしまうと他の作物への転換が難しいので、何を栽培するのかをしっかり選択し、そのための技術を習得しなければなりません。

さらに「桃栗三年柿八年」の言葉があるように、米や野菜などと違って、苗木から収穫可能になるまで最低数年がかかります。その間の生活費をどうするか、というのも大きな課題になります。

果樹栽培はややリスクが高いだけに、失敗しないためにも、情報収集と技術習得は欠かせない。

。前述したように果樹栽培は気候や土壌によって生育が左右されます。そういった点では、その土地に合った果樹を栽培するのが基本になります。

自力で教えてくれる農家を探すのもいいでしょうが、各自治体の新規就農者を対象にした支援制度を活用するのもいい方法です。

自治体によってその内容は異なりますが、
(1)農地取得補助
(2)補助金の付与
(3)農業研修
といったものが多く、なかには研修期間に手当てが支給されたり、賃貸可能な果樹園を紹介してもらえるケースもあります。

 
▲新規就農者のための情報が満載された「全国新規就農相談センター」のホームページ。

こうした情報は各自治体や「全国新規就農相談センター」のホームページに掲載されているので、まめにチェックしておくといいでしょう。

果実は野菜と同じように市場に出回る量で価格が決定されます。そのため最近ではインターネットによる直販に力を入れている果樹農家が増えています。

インターネット販売は、完熟した質の高い果実を販売できる、価格を自ら決定できるといったメリットがあります。

果樹農家も後継者不足が現実で、栽培をやめる果樹農家が増えています。リタイヤする農家から即戦力の園地を借りられる可能性もあり、田舎暮らしを考えるうえでの選択肢として検討の余地は十分あるといえます。

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2023.04.2

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