◆個人事業主(フリーランス)も信頼が第一
インターネット環境があれば、誰でも簡単に始められるフリーランス(一昔はSOHO、Small Office/Home Officeと呼ばれてました)ですが、その反面トラブルに巻き込まれることも少なくありません。
トラブルは
(1)自らに落ち度がある場合
(2)クライアントに落ち度がある場合
に大別されます。
前者は、納期の遅れがその代表格です。作業内容が想定以上に難しかったり、体調不良などプライベートな事情で納期に間に合わなくなってしまうケースです。
フリーランスとはいえ個人事業主です。期日まで仕事を仕上げるのは当たり前。だからといって中途半端な状態で納品をしてしまうようでは、クオリティを疑われ二度と依頼がこなくなることだってあります。
では、そんなときどう対処すればいいのか。期日まで納品が難しいと感じたら、クライアントになるべく早く相談することです。
早めに報告しておけば先方も善後策を立てることができますが、ギリギリになってしまうと対応できなくなってしまうからです。トラブルが起こったことを想定して、日ごろから担当者とは信頼関係を築いておくことも非常に大切です。
また、同業者に助っ人を頼むのも一つの方法です。同業者なら仕事内容を一から教える必要もありませんし、「困ったときはお互い様」として手伝ってくれるものです。
もちろん、そのためには相手が困っている場合は、逆に手助けをするなど日ごろからの付き合いも大切です。
◆口約束はトラブルの元
フリーランスのトラブルで一番やっかいなのが、後者のクライアントに落ち度があるケースです。
そのなかでもよくあるのが、報酬の支払いがない、金額のダンピングといった金銭を巡るトラブルです。
担当者がうっかり忘れてしまっている場合もあるので、まず担当者に確認し、何日に振り込んでもらえるのか確認しましょう。
問題は初めから約束通りの金額を支払うつもりがない確信犯の場合です。
こうしたケースでは小額訴訟を起こすことも視野にいれなければいけません。自分で訴えることもできますが、様々なケースがありますので、まずは弁護士に相談してみましょう。
トラブルを避けるためには、仕事を請け負った時は、仕事の内容、納期、納品方法、請負料金に加え、経費の扱いや、また支払い条件(締め日、支払い日、支払い方法)などを確認し、契約書をしっかり交わすようにしましょう。
よく口約束で仕事を請け負う方もいますが、これはトラブルの元です。
また、最近では「仕事を紹介するから」といって登録料を要求したり、仕事をする前に検定試験を受ける必要があり、そのため教材費や受験料を要求する業者もあります。
こうした業者はいわゆる悪徳業者なので、絶対に話に乗らないようにしましょう。
田舎暮らしをしていると、相手の会社に行くのは難しいかもしれません。
ですから仕事を請けるときは、相手の会社のホームページを調べ、業務内容や住所、電話番号、役員の名前などを確認したり、インターネット検索ページで、会社の評判を調べるようにして、少しでも怪しいと思ったら、いくら条件が良くても断るほうが無難です。
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