◆2013年度から「ホームヘルパー」から「介護職員初任者研修」に 、深刻な人手不足で政府も介護職員の給与上乗せを政策に掲げている。
かつてない高齢化時代を迎えようとしている日本。
特に地方における高齢化問題は深刻化し、各自治体はその対策に追われています。
介護・福祉業界における人手不足は都心部以上です。
それだけの需要があるわけですから、田舎暮しを考えるうえで、福祉・介護業界は完全な売り手市場なのです!
福祉・介護の資格として真っ先に思い浮かべるのはホームヘルパーでしょう。ホームヘルパーーには1級~3級がありましたが、3級と2級は2012年度末で廃止され、2013年4月からは新たに「介護職員初任者研修」となりました。
介護職員初任者研修の資格を取得するためには、現在のホームヘルパー2級と同じ130時間の研修期間が必要です。
30時間あった施設実習が廃止となり、その分スクーリング(通学)で行う実技の時間が増えます。
また、ホームヘルパー2級では、既定の研修を修了した人は誰でもホームヘルパー2級の資格を取得できましたが、「介護職員初任者研修課程」では、修了試験が必須となり、全課程修了後に筆記試験が行われるなどハードルが高くなりました。
◆やる気次第でキャリアアップも可能なのも魅力
とはいえ介護職員初任者研修の具体的な仕事は、従来のホームヘルパー2級とほぼ同じと考えて差し支えありません。
高齢者や身体障害者がいる家庭を訪問して、掃除、洗濯、買い物といった家事援助や食事、排泄、着替え、入浴などの身体介護を行います。
また特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)、介護老人保健施設や有料老人ホーム、認知症グループホーム(認知症対応型共同生活介護)などの入所施設、あるいはデイサービス(通所介護)、デイケア(通所リハビリテーション)など介護施設も就業対象となります。
いずれにしても24時間体制で交代しながら介護にあたることになりますので、肉体的にも精神的にも厳しい仕事です。
「他人に喜ばれる仕事がしたい」「他人の役に立つ仕事をしたい」という気持ちが強い人ほどやりがいを感じられはずです。
気になる給料ですが、平成24年の厚生労働省が行なった「賃金構造基本統計調査」によると、ホームヘルパーの平均月収は22万円、平均年収は278万円(賞与込)です。
ホームヘルパー2級が廃止されたことにより、2013年4月以降、介護職の入り口は介護職員初任者研修になります。
これまでは上位資格を目指す場合は、ホームヘルパー1級、介護職員基礎研修修了者など最初に取得した資格とは関係なく、様々な取得経路があったため、学習範囲が重複するなど複雑になっていました。
今後は、介護職員初任者研修課からスタートし、「実務者研修」「介護福祉士」そして「認定介護福祉士(仮称)」というようにキャアアップの仕組みがより明確になり、目標が立てやすくなり、やる気次第ではキャリアを重ね高給を得ることも夢ではありません。
田舎には老人ホームやデイサービス、グループホーム、地方病院・診察所などで活躍できる場が都心以上にあります。
田舎への移住計画を立てる際、移住後に就職を考える際に福祉・介護業界にターゲットを定め資格を所得するのも選択肢のひとつになるのではないでしょうか。
政府も、介護職員の給与アップを政策に掲げている。
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