伊豆のあれこれ

今でも人気の「踊子歩道コース」

現在は関東地方における有名な観光地であり、多くの人々があこがれる別荘地となった伊豆地方ですが、その地名は川端康成の『伊豆の踊子』がロングセラーとなったことにより、一躍全国にその存在が知られるようになりました。「伊豆」と聞くと若いころに読んだ『伊豆の踊子』を連想し、踊子との哀しい別れの場面を思い出してセンチメンタルな気分になる人も多いようです。

『伊豆の踊子』には伊豆半島特有の慣習や伊豆ならではの各地の名所もいきいきと描写されているので、この小説を読んで実際に伊豆に行ってみたいという気持ちになる読者が多く、実際に伊豆地方観光客の誘致には絶大な効果があったことは伝説ともなっています。その意味において『伊豆の踊子』はその後に続くベストセラー小説が観光客を呼ぶ込むという社会現象の先駆け的作品であったといえるでしょう。『伊豆の踊子』は主人公の青年が踊子と旅した行程をたどるルートが「踊子歩道」として伊豆市役所観光課指定のコースとして人気を呼び、これは現在も継承されています。

なお、『伊豆の踊子』は過去に6度も映画化されており、踊子役には田中絹代(昭和8年)・美空ひばり(昭和29年)・鰐淵晴子(昭和35年)・吉永小百合(昭和38年)・内藤洋子(昭和42年)・山口百恵(昭和49年)と、いずれもその時代に人気絶頂だった女優が踊子役を演じています。

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