毎年この時期になると、いち早くクレソンが生える場所がある。
山辺にある田んぼの脇に流れる小さな川に生えているのだけれど、今年は大雪につぐ大雪で「もしかして今年はまだ生えてないかも。」と思っていた。でもここ1週間暖かったので一応見に行ってみることに。そしたら、少し生えているではないか。よく見ると茎の部分が出てきているので、きっともう先に収穫した人がいる様子。
この辺の人達は、山で見つけたものを全部取ってしまわない。半分くらい残しておいてく。それは次に見つけた人も収穫できるようにと昔からそういうふうにしているらしい。優しい人達だなぁといつもそう思う。
このクレソン、この辺の人達に「ミズタカナ」と呼ばれている。これが生えると春の暖かさがもうすぐそこまで来ているという印らしい。
クレソンというとステーキなんかの付け合わせだったり、サラダに添えられていたりでよく見かけるが、そういったものは水耕栽培で作られたものが多いとか。でも、自然のクレソンは柔らかくて甘みがある。
そのまま食べてもおいしいのだが、この辺の人は、わさび醤油漬けにしておく。そうすると長持ちするし、ご飯のお供にぴったり。
≪材料≫
・クレソン(ひと束)
・塩(ひとつまみ)
・しょうゆ
・みりん
・わさび(チューブでもOK)
≪作り方≫
① お湯を沸かして、塩をひとつまみ入れる。
② よく洗ったクレソンを半分の長さに切り、沸騰したなべに茎の方を先に入れ箸でくるっとひとかき混ぜしたあとに、残りの葉の部分を鍋に入れる。
③ 葉の色が鮮やかな緑に変わったら、ざるにあけて水にさらしたあと、水気をよくきっておく。
④ ボールにしょうゆ・みりん・わさび(多めに)を入れ、かき混ぜる。味見をして、ぴりっとわさびが強いくらいにしておく。
⑤ 水気を切ったクレソンを④で作ったタレの中に入れてよくあえる。
⑥ 一晩冷蔵庫に寝かせて、できあがり。
すぐ食べてもおいしいが、一晩寝かせるともっと風味が増しておいしくなる。細かく切ってお茶づけに入れてもおいしく食べられるので、おすすめです。
これから、水辺でどんどんクレソンが生えてくるから、探しに出てみませんか。比較的見つけやすいので、収穫できると楽しいですよ!
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